「文化往来」


 人間国宝だった陶芸家の故加藤卓男氏と、長男の幸兵衛氏親子が復元した陶芸技法「ラスター彩」の展覧会が同技法の生まれ故郷イランの国立考古学博物館(テヘラン市)で始まった。
 卓男氏が残した9点のほか、幸兵衛氏が新に製作した陶芸や大皿31点が展示されている。

 ラスター彩は9世紀にイランでうまれ、「ペルシャの華」と称された。金属酸化物で絵付けし、酸欠にした低温の窯で焼く独特の技法で、光の角度により表面が七色に輝く。13世紀にモンゴル帝国の侵攻で失われた。復元は不可能とされたが残された陶片などを元に卓男氏が25年間掛けて成功させた。

 現在は幸兵衛氏が岐阜県多治見市の窯で製作を続けている。幸兵衛氏が昨年イランを訪問した際、同館館長が、遠い島国で、ラスター彩が復元された事をしり、里帰り展覧会をもちかけた。イランの新聞やテレビ局が取材に訪れるなど、現地でも注目を 集めている。
 2005年に世を去るまで、ペルシャ陶芸の再興を願った父と その遺志を継ぐ息子。作品からは二人の思いがにじむ。幸兵衛氏は「父と自分の念願が果たせ、気持ちが高ぶっている」と興奮気味に語っていた。

 9月以降東京や名古屋でも展覧会を開く予定だ。


※(何年か前)に友の会でも、加藤卓男氏の窯を訪問しラスター釉の作品を見せてもらった記憶があります。
 本当に素晴らしい作品でした。

(Update 2013.11.19)




























「陶の情報」

専修部 秋期焼成会のお知らせ
 
『 木の葉天目に挑戦 』

 今年度の秋期焼成会は従来の専修部伝統の釉薬を用いた焼成の他に、木の葉天目にチャレンジという企画をしました。木の葉天目を焼いてみたいと思う方は、是非参加してみませんか。
 木の葉天目は、素焼きの器に黒天目釉を施釉し、その上に椋の葉を載せ、葉を焼くためにもう一度素焼きをします。この時、葉を焼くと丸まってしまいますので葉を押さえる陶片か、同じカーブの素焼きの押さえが必要です。この為に参加する方は素焼き完了作品とともに、この葉押さえを作品受付日に各自持参して下さい。当日施釉いたします。椋の葉は専修部で用意します。
 器の形としては、カーブのきついものは葉の灰が下に落ちてしまいますので、皿か板皿のようなものが適しているかと思います。




(Update 2014.12.6)





















*** 過去の記事 ***

気になるこの人
「ロバート・イエリン」さんって・・・知ってる???
アメリカ人なのに焼き物が大好きで、日本人より陶磁器に詳しく、
在日30年、京都で「ロバート・イエリンやきものギャラリー」のオーナーで、
The Japan Times に陶磁器に関するコラムをもっている・・・

「やきもの讃歌ーぐい呑みと徳利」を出版



ウエブサイト
http://www.e-yakimono.net
http://www.japanesepottery.net


(Update 2013.11.19)